記憶~池に写る青空~
池に写る青空に
そっと指先をつけると
遠い日の記憶が
寄せる波のように蘇る
あれはいつのことだったろう
帰りの遅い私を心配して
祖母が橋げたまで
迎えにきてくれた
川に落ちたんじゃないかと
泣きそうな顔をして
私は笑いながら
祖母をいさめると
橋の上から小石をポンと
川面に向かって蹴り、駆けだした
祖母の温かさが
照れくさかった
あの時、
素直にありがとうと言えなかった私は
そのまま大人になって、月日が流れ
相変わらず素直になれないまま
池に写る青空を見ている
ごめんね‥
と、胸の中で手を合わせながら
ご訪問ありがとうございます。
またお会いできますように‥
ここ花さん。こんばんは★
返信削除あいかわらず、青空の写真がとてもきれいですね。
こんな風に水に映る青空を見たのは、ここ最近は映画でしか記憶がありません。
私は、ここ花さんの文章を読んで、きっと、おばあさまは素直になれないここ花さんのありがとうの気持ちが分かっていたんじゃないかと思いました。
白雪丸さん、いつも温かいコメントありがとうございます。
返信削除一日経ってこの文章を読み返してみると
何だか気恥ずかしいですね^^;
この祖母の愛情がなければ私は、
人生の道をはずれた生き方をしていたかもしれません。
もっと感謝の気持ちを表せば良かったと思っています。