2010-11-15

傷つき人の子守唄



どんな一日だったかなんて 
聞かないよ 
あなたは今日も 
渾身の力をふりしぼって 
笑顔をつくりだしていたのを 
知っているから。 
おおかみから逃げまどう
ウサギのように 
傷つきの刃が 
あなたに向かってくるのを 
ビクビクとおののきながら 
耐えていたんでしょうね‥ 

むりやり流し込んだランチは 
味もしなかったでしょう‥ 

それでもちゃんと
やるべきことはやって 
明日に汚点を残さないように 
点検と内省をくり返していたことを 
知ってるよ。 

ふるえる弱いアンテナ
最大限に張り巡らして 
傷口と痛みを抑えながら、
そこにい続ける責任を果たしていたんだね。

四面楚歌の中でよくがんばった。
あなたのやり方は不器用だけど 
何ひとつ間違っていないよ。 

夕暮れがもうすぐあなたを癒しはじめる。
あたたかいご飯とあたたかい毛布が 
あなたを待っているよ‥‥。 

















身内を含め、今いじめや四面楚歌の中でがんばっている多くの人へ‥。
何もしてあげられないけど、痛みを感じることはできます‥経験者として‥母親として。
「ふるえる弱いアンテナ」ということばは、詩人茨木のり子さんの詩からお借りしました。
とても心を打つフレーズです。

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